高分子の成分を含む試料について,どの程度の分子量が存在しているのか,比率を確認するための試験を行っています。
・低分子化処理前後のサンプルの比較をしたい。
・分子量の分布程度を品質管理の指標としたい。
・多糖類の分子量と粘性の相関を知りたい。
といったご希望をお持ちの場合,お勧めする試験法となります。
原理
高速液体クロマトグラフィー(HPLC)の分離モードのひとつである,サイズ排除クロマトグラフィーにより測定します。HPLCに注入されたサンプル溶液は,機器内で分離され,分子量の大きい成分から順に溶出されます。このことを利用して,当センターでは,ペプチド類あるいは多糖類(多糖類は2条件)の分子量分布を測定しています。
①検量線の作成
- ペプチドまたはプルラン(多糖)の分子量の異なる数点の標準品を用意
- ピーク頂上の溶出時間(X)と分子量の対数値(Y)との関係により検量線を作成
- 最小二乗法による直線回帰(Y=aX+b)

②クロマトグラムの測定
クロマトグラムよりスライスデータを得る

報告結果例
| <ペプチド> | <多糖類(1)> | <多糖類(2)> | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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付属情報
クロマトグラム,標準品のリスト及び分析条件などを添付いたします。
さらにご希望があれば,試料について,平均分子量を計算することも可能です。試料が精製された単一物質の場合,分子量及び その分布の程度の指標を数値で表すことができますので,類似試料の比較に有効な情報となります。
| ★数平均分子量(Mn), | |
| ★重量平均分子量(Mw) | |
| ★多分散度(Mw/Mn): | 分子量分布の幅を表す数値で,この値が1に近いほど,分子量のばらつき幅が狭いことを示します。 |
注意事項
- 同じ分子量を持つ物質でも,分子種(ペプチドあるいは多糖類)により溶出時間や溶出パターンが異なりますので,どちらの分子種をターゲットとして分子量分布を測定するのかを事前にお知らせ下さい。選択に迷われる場合,どのようなサンプルかを教えて頂ければ,当センターよりご提案させて頂きます。
- お預かりしたサンプルをHPLCの移動相に溶かして測定しますので,測定対象は「移動相に溶けた成分」になります。
- 分子量を広範囲に測定するため,分子量の細かな違いを判別するには不向きです。ただし,分子量値の上限下限の変更を除き,極端に狭い範囲でない場合には,範囲幅の変更についてご対応いたします。
| 検体必要量 | 5g |
|---|---|
| 料金 | 75,000円 |
| 試験期間 | 9~12営業日 |