アントシアニン分析のご案内

 アントシアニンは植物性色素で,特定の条件下で様々な色調を示します。そのため,着色を目的として古くから利用されてきましたが,近年眼精疲労改善作用をはじめとする効果・効能が数多く報告されており,アントシアニンを含む植物種の機能性に注目が集まっています。

 弊財団では,アントシアニンを評価する方法として,アントシアニジン(デルフィニジンとして)の分析(以下,比色法と略す)と総アントシアニンの分析(高速液体クロマトグラフィー法,以下HPLC法と略す)を承っております。

 比色法は,アントシアニン(配糖体)を塩酸酸性のもとで加熱してアグリコン化し,アントシアニジンの吸光度を測定するというビルベリーエキスの定量試験法を参考にした方法です。比色法ではアントシアニンを個別に評価することはできませんが,アントシアニジンの一成分であるデルフィニジンをアントシアニジンの代表成分として考え,その吸光係数を使用してアントシアニジンを定量することにより,アントシアニンを簡便に評価する方法です。ビルベリーにはデルフィニジン,シアニジン,ペチュニジン,ペオニジン及びマルビジンの配糖体が含まれていますが,なかでもデルフィニジンの配糖体の割合が高いことが知られていることから,デルフィニジンとして定量するのが妥当であると考えられています。

 HPLC法は,ビルベリーに含まれていることが知られているアントシアニンなど17物質を個別定量することができますので,アントシアニンを評価するための科学的証拠は比色法より高くなります。

anthocyanin
ビルベリーエキス粉末のクロマトグラム例 (15種のアントシアニン類)

 比色法及びHPLC法の概要はこちらをご覧ください。

 アントシアニンには非常に多くの種類があるため,HPLC法を適用できる植物種が限られておりますが,弊財団ではビルベリー,ブルーベリー,カシス,アロニアなど豊富な分析実績がございます。また,植物によっては特定のアントシアニンを個別に分析することも可能です。

ご不明な点がございましたらお気軽に,お問い合わせください。

比色法及びHPLC法の概要

試験法 アントシアニジン
(デルフィニジンとして)
;比色法
総アントシアニン
;HPLC法
試験対象物質 アントシアニジン
(デルフィニジンに換算します。)
アントシアニン
(ビルベリーに含まれる15種類のアントシアニン及び,カシスなどに含まれるシアニジン-3-ルチノシド及びデルフィニジン-3-ルチノシドの2種)
試験料金 20,000円(税抜き額) 50,000円(税抜き額)
定量下限 0.01 g/100g 0.005 g/100g
試験検査日数 2週間 3週間
試験結果算出方法  530nm付近の吸光度を持つ物質の量をデルフィニジンの吸光係数を使用しアントシアニジンとして算出します。  17種類個々のアントシアニン量を,標準品として使用する塩化シアニジン-3-グルコシドとの分子量換算により算出いたします。その合計量を総アントシアニンとして算出します。
試験操作の概要  塩酸-メタノール溶液で加水分解を行い,生成したアントシアニジンをデルフィニジンとして,分光光度計にて測定します。  塩酸-メタノール溶液で振とう,または超音波抽出し,高速液体クロマトグラフにて測定します。